2009年9月19日土曜日

CMSの今後

CMSを事業領域として考えておりますので、

その将来というものが非常に気になる私です。



ですので、例えば、こういった記事がよく目に付きます。

勝手に一部抜粋してみます。
米国におけるCMSの歴史的背景をいうと、もともとカスタムメイドのソフトウェア開発から始まりました(第1段階)。そのため、当時のソフトウェアは他のソフトウェアと一緒にはうまく機能しなかったので、インテグレーションサービスのようなものをコンサルティング会社が手がけるようになりました。その過程で付加的・補足的なサービスやソフトウェアの開発や、データの移行をコンサルティング会社がサービスとして提供していました。これが第2段階です。

現在、北米では第3段階にきていて、もう少し戦略的なアーキテクチャの構造をコンサルティングしています。具体的にいうと、たとえば、会社の事業に役立つためには、どんなシステムをどういう風に使えばいいのかということを教えたり、最適な製品選びを助けたりします。もちろんインテグレーションサービスも提供するのですが、それは専門会社に頼むこともあって、その会社をどのように選ぶかというのを手伝ったりもします。もちろん、昔のウェブサイトから新しいシステムにデータを移行することもやっています。

それ以上に最近出てきたのは、デザインとアーキテクチャの部分で、そもそも会社のウェブサイトをどのように構成していくのが正しいのか、お客様のナビゲーションシステムをどのように作ったらいいのかといったところに対して、コンサルティングを提供していくという仕事が入りつつあります。北米でフルサービスといっている会社であれば、これらのサービスをすべて提供しているということになります。


これを読んでいて、個人的にどうもしっくり来なかったんですが、

それはナゼだろうと思って読み進めると、次の文章にぶつかりました。

あえていうならば、情報アーキテクトは情報の構造自体にフォーカスをおいていて、CMSの人たちはその流れであるプロセスの部分を専門としています。


そうか、私の意識は、「CMSの人たち」な考え方でなく

むしろ「情報アーキテクト」に近いのか、と。

まあ、敢えて言えば、ですけど。。。



ただ、それにしても。。。

そもそも、「CMSの人たち」だとか「情報アーキテクト」だとか

そういった区分けが、果たして必要なのか?という素朴な疑問が

沸き起こってきます。

そういった疑問に対する回答しては

「そんな明確な区分けはない」ということになりそうです。

このような仕事に関わっていて感じるのは、ウェブサイトを作っている人とコンテンツを作っている人、そしてウェブサイトのコンテンツから何か価値を得ようとしているビジネスサイドの人、そしてウェブマスターのようなテクニシャン的な人たちを分ける明確な境界線はないということです。

CMSはタコのようなもので、組織の真ん中にあるCMSから四方八方に伸ばされたその足は、組織のすべての部分に到達しています。そして組織のいろいろな部分を統合するのがCMSの役割だと感じます。ですから、CMSを導入しようとしても、そもそも組織が統合的に動いていないとCMSの導入は失敗してしまう。それもあって、CMSの戦略という考え方が出てきています。

CMSを導入して統合するのに必要なのは、そういうことが実現できる組織になっていることです。つまり全体的な戦略が必要になってくるのです。 CMSプロジェクトに失敗してしまうのは、テクノロジーのせいではなく、会社としてそういう戦略がないからだと感じています。また、その辺りの現状によって最適なコンサルティングの形も変わってくると思います。


そして、上記は、決してCMS構築をサービスとする側の論理ということでなく、

お客様の側にも、企業としての統合的な戦略が必要だよ、と。

もう、そういう時代に入ってきてるよ、と。

そういうことなんだろうと思います。



そういったこともあり、当方では、ある種のコンサルティング能力と

いうものを急務と捉え、課題の一つとして考えております。

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